2025年度
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6月主題「かんじる」「みつける」
春から初夏へと向かうこの頃は、目まぐるしく変わる気候にあたふたしてしまいます。
園庭の自然も大忙し。花をつけていた木々が、緑の若葉に覆われ、さまざまな草花が葉を伸ばし、花を咲かせています。鳥のさえずりがあちらこちらから聞こえ、小さな虫たちもどんどん動き出しました。
4月半ば過ぎ、すみれさんは、A君が持ってきた数本の“つくし”(園長先生にあげるものだったようです)をきっかけに、はえている場所を見に行く散歩に出かけることになりました。おうちの方が、丁寧に地図を書いて持たせてくださったので、それを頼りに出発しました。自分の足で歩いて見つけたつくしは、愛おしかったことでしょう。それからは、「ここにこんな花が咲いていた」と、見つけた花を持ってきて紹介したり、部屋に写真を飾って名前を調べたりして、植物への関心がどんどん広がっていきました。
たんぽぽさんといちょうさんの何人かが、裏の畑でノビル(松本では、ねんぼろともいいます)とフキを見つけました。地主さんから「採っていいですよ」と許可を得ていましたから、喜んで収穫をしました。好きな子は、毎日のように畑に行って収穫をし、家に持って帰っていました。そこで、皆さんにも季節の味を味わっていただきたいと、フキを、“どなたでもどうぞ”と持ち帰っていただくことにしました。おうちの方に声をかけると、「食べたことないんです」「どうやってお料理したらいいんですか?」という声がたくさん聞かれましたが、「やってみます」と大勢の方が持ち帰ってくださいました。そして、「食べました!」との嬉しい報告をしてくださった方々がいらっしゃいました。おうちの方も、できるかなぁ…という気持ちがあったことと思いますが、やってみて感じること、見つけることがたくさんあったのではないでしょうか。
“なんだろう”から行動して“みつける”。“動き出して”やってみて“かんじる”。6月の自然は、子どもたちの経験をさらに豊かにしてくれることでしょう。満3歳児も入園します。友だち関係の広がりや深まりの中からも、さまざまなことを感じ、見つけてほしいと願います。
文責 木下
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5月主題「なんだろう」
暖かな日差しが降り注ぎ、春の陽気を感じられる今日この頃。新年度が始まって、あっという間に一週間が経ちました。子どもたちも新しい環境に少しずつ慣れ、園内にはにぎやかな笑い声が響いています。
すみれさんのころから、いちょうさんに進級することを楽しみにしていた子どもたち。新しくなったお部屋に「いちょうさんの部屋だ~!」と喜んでいたり、自分だけの絵の具が持てるようになり、「早く使いたい!」と期待を膨らませていたり、ホールの大型積み木で遊べるようになり、夢中になってイメージを膨らませ組み立てていたり…いちょうさんになって初めて経験すること、その一つひとつに喜びを感じている姿がとてもまぶしく、そばで見守らせていただけることに嬉しさを感じています。
新しく入園してきたたんぽぽさんに向けて、みんなで心を込めて準備を進めてきた『よろしくねの会』では、歌や言葉、メダルのプレゼントを贈りました。温かい雰囲気の中で会が進んでいく中で、ふと「何か困ったことがあったら言ってね。お姉さんたちが助けて、先生に言ってあげるからね」と言葉を掛けてくれた子がいました。なんて思いやりに溢れた言葉でしょう。「自分にできることはなんだろう?」と、誰かのために動こうとする優しさに感銘を受け、頼もしさを感じました。自由遊びの中でも、たんぽぽさんを誘ってお家ごっこを楽しむ姿が。「このスカート、履いてもいいよ!」「ごはんができたよ。一緒に食べよう」とわいわい。お揃いのスカートを身に着けていることで、ぐっと距離が縮まったように見えました。最初は少し緊張した表情だったたんぽぽさんも、いつの間にかニコニコ。遊んだ後には、「また遊ぼうね」と約束を交わしていました。これからどんな関わりが見られるのだろう?と、とても楽しみです。
春。様々な自然に触れることのできる、絶好の機会です。先日全園児であがたの森にお散歩に行った際にも、色とりどりの花を見つけては、「このお花はなんだろう?」と興味を示す姿がたくさん見られました。ダンゴムシや蝶など、冬の間隠れていた虫たちも目覚め始めています。私自身も子どもたちと一緒にたくさんの草花や虫に出会い、触れ、「なんだろう?」と疑問を持ち、心も体も動かされる様々な体験を楽しみながら過ごしていきたいと思います。
文責 中川
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年主題「ともに」 4月主題「だいじょうぶ」「神様に愛されて」
玄関に咲くパンジー、球根で年少児が植えてくれたチューリップ。寒い、温かいを繰り返しながらも、春らしい気配を感じ喜んで咲いているように見えます。
3月に入り雪。そして卒園式もまさかの雪!ここ30年ほど無かった事でしたが、とても印象深い日となりました。「お花が寒くてかわいそうだね。」雪に埋もれたパンジーを見て心配そうにつぶやく年少児。「そうだね。でもこのお花は強いんだよ。寒い中でも根をしっかり張っているから、温かくなればたくさんお花が咲くよ。」と伝えました。花がもげないように、降り積もった雪をそっと掴んで丸めて、「あの木(榎)まで届くかな?」と雪玉を作り、投げっこをしているうちに埋もれていたパンジーがみんな顔を出しました。自然は子ども達の気持ちを揺り動かし、また絶好の遊び道具なります。
神さまが創造された自然や動植物には、限りない力があります。年度当初は、身近な動植物が少しずつ不安や緊張が解きほぐしてくれます。涙している子がアリを見つけ、その後を追いながらアリ観察を始め涙が止まったり、プランターの花にお水をかける友だちを見て、同じことを始めて互いに会話が弾み笑顔になったり。神さまがこんなに素敵な世界を下さり、手招きしてくださっています。神さまのわざに感謝しつつ、焦らず、少し立ち止まり、子どもの視線に合わせて同じものを見つめ、子どもの思いに寄り添いたいと思います。
この一年、日々の中で、子ども達が信頼できる人のあたたかなまなざしを受け、うなずきや目配せに支えられながら、「愛されている自分を実感すること」を大切に過ごしていきたいと思います。愛されて育った体験が、やがて次に出会う人を信じ、自分を信じる力となっていきます。何より、創造主である神様と救い主イエスさまが、確かなまなざしを注がれ、弱く、つたない私たちに対しても、「あなたがたは神に愛されている子供です」とおっしゃり、重荷を担ってくださりともに歩んでくださいます。子ども達の豊かな発想、つぶやきに耳を傾け、丁寧なかかわりを持ちたいと思います。
春の日差しを受け、たくましく育つパンジーのように、温かなまなざし支えられ、豊かな経験を栄養にして根っこをしっかり張り、様々な環境にも柔軟に対応していく子ども達が育まれるよう心尽くしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
文責 園長 古川千尋
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