学校法人 鈴蘭幼稚園

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前月までの園長のことば

すずらんの花2022年度
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11月「分かち合う」

今年、「子ども達に聴かせたい。」とスズムシを手配し整えてくれた教師がいました。子ども達は興味津々、虫の様子を眺めます。「どうやって鳴いているの?」と聞くと、「お口でリーン、リーンって」「?!」「何で鳴いているのかなあ?」「あのね、ご飯の時間だよーって言っているんじゃない?」「そうだよねー、きっと」「なんかおなかすいたね」  数人で顔を見合わせて頷くたんぽぽさん。スズムシが羽をこすり合わせて音を奏でることや、メスを呼んで鳴くという学術的なことはひとまず置いておきました。子ども達があれこれと思いを巡らせ会話する姿はかわいいものです。このような時間を経る中で子どもたちの「仲間意識」が育まれていきます。

反対に、会話のやりとりがまだ難しいのがふたばさん。粘土遊びをしていても、一人が道具を使い始めると同じ道具を使いたくて無言で取り合いをしていたり、他の子が使っている物を何も言わずにすっと持って行ったり。「○○ちゃんも使いたかったんだね。そういう時は、『貸して』って言ってみるといいよ」「ほら、こっちにも同じ道具があるからね。これ、使ってみる?」その子の思いを受けとめながら気持ちを十分表現できるよう、保育者が丁寧に言葉を添えていきます。

子どもたちのいざこざはあらゆる場面で見られます。大人はともすると、「早くごめんねってしなさい」と表面上の仲直りを求めがちですが、上手く解決できなかったモヤモヤした気持ちや、つまらない思いも大切な感情の一つです。そのような過程を通るからこそ、納得して問題解決した時の安堵感や喜びは一層大きいものとなり、いざこざを自ら解決しようとする力が育まれていきます。このような経験が、大きくなったときに価値観の異なる人々と共に生きていく上で、そこに生じる葛藤を乗り越える力に繋がっていくと思われます。慌てずゆったりと子どもの思いを受けとめ、時間をかけて関わっていく姿勢を大切にしたいと思います。

「早く来てって言っているのに、どうして来ないのさ⁈」「ごめんね、今忙しいからすぐには 降りてこられないよ」と私。「忙しいかどうかは自分次第!!」そう言われて思わず笑ってしまいました。創立100周年記念式典の計画、記念誌の発行と追われながら過ごしておりますが、カナダから渡ってきて幼稚園を創設した宣教師の思い、戦争を何とか乗り越え幼稚園存続を実現した当時の方々の思い、子どもたちを中心とした保育への転換を行った保育者の願い。記念式典、記念誌を通して、様々な方々の思いを分かち合う時が持てますようにと祈っております。
それがひと段落ついたら・・・思いっきり子どもたちと遊べるかしら‼

文責 園長:古川千尋

 

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10月「みんなちがって みんないい」

ふたばさんが入園し、更に賑やかになった幼稚園。朝、涙が出る小さなお友だちを見て、「僕は泣かなくなったよ」と自分の経験からお友だちを慮る姿が見られます。「一緒に遊ぼう!」「お名前何ていうの?」と誘って、自ら交わりを持とうとする子や、木の実がある場所を教えてあげる子もいます。「もう涙、止まったね」泣き止んでいるお友だちの姿を見て、安心した様子。ずっと心配してくれていたことが分かりました。

人と人の出会いは、持っている優しさを引き出して、素敵な気持ちにさせてくれるようです。
一方、友だちとの交わりの中で、上手くいかないことも出てきます。葛藤があるからこそ、意気投合した時の嬉しさや解決した喜びを経験できます。

10月の月のねがいの1つは、『1人ひとりのその人(子)らしさに気付いて、おもしろさや楽しさ、素晴らしさ、また難しさも感じ合う』です。子どもたちと、お友だちそれぞれの素敵なところを見つめ合って、過ごしていきたいと思います。

園庭の築山で、いちょうさんとすみれさんの3人がお店屋さんの開店準備をしながら、「ちょっと涼しい」と、風の気持ち良さや季節の移り変わりを感じているようでした。開店のお知らせをすると、木の実や葉っぱを使ったごちそうが並んでいるお店には、たくさんのお客さんがやってきました。

小さなお友だちを誘って、「ねぇ、一緒に遊びまくろう!」と、活き活きとした言葉が聴こえました。一人ひとりがかけがえのない存在。あなたがいて嬉しい。気持ちを伝え合っていきたいと思います。

文責 塩原

 

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9月主題「のびやかに」

2学期が始まり、にぎやかな子どもたちの声が戻ってきました。園庭では、まだまだセミの鳴き声が響き渡り、ギラギラと太陽の日差しも当たり、暑い日々はもう少し続きそうです。

夏休みはどのように過ごされたでしょうか。休み中は、幼稚園では経験できないような体験をできる機会でもあります。コロナ禍で規制がかかる生活が続いていますが、その中でも、遊びからお手伝いまで、できることを見つけようとすると意外にもでてくるものです。また、休み中頑張ったこと、できるようになったことなど、子どもたちの口から様々な面白い話を聞けることを楽しみにしています。

8月は、平和について考えるときが沢山ありました。広島平和記念日、長崎原爆の日、終戦記念日、世界にも目を向けると、現在も続いているロシアとウクライナの戦争。過去の戦争や、遠く離れた国でも今、悲しいことが起きていること、それは年月が経っても、語り継がれていかなければならない大切な出来事だと思います。近くには行けなくとも、苦しみの中にいる人たちのために祈ることも私たちにできることの一つ。平和を願い、これからも子どもたちと共に考え、祈りと共に歩んでいきたいと思います。

9月は暑さが和らぎ、体を動かしやすくなる季節です。夏休み前、いちょうさんに、エルマーから挑戦カードが届きました。挑戦カードの影響もあり、竹馬、鉄棒、縄跳び、逆立ち…など運動遊びへの挑戦を始める姿がでてきました。今まで運動遊びにあまり興味がなかった子も、友だちの頑張っている姿を見たあとに、「私もやってみようかな…」とぽつり。友だちの影響力は大きいものです。やってみたい気持ちを行動に移し、1回やってみたものの、「もお~できない!!もうちょっとでできそうなのに!なんでできないの!」やってみたけれどできないことも大事な経験の一つ。悔しい思いを経験したからこそ、どうやったらできるのかを考えます。毎日コツコツと取り組み、“できる”ことが増えてきた子もいます。休み明けも、子どもたちが「やってみよう」と思ったことを思う存分、のびやかに挑戦していける環境を整えていきたいと思います。

1学期は子ども、そして大人たちも、新しい生活に慣れるまでに緊張や戸惑いを感じながら過ごしてきたことでしょう。2学期は、夏、秋、冬と季節の移り変わりを感じられる学期です。豊かな自然の変化に目を向け、心躍らせる出来事に沢山出会いながら、子どもも大人ものびやかに過ごしていけたらいいなと思います。

文責 西澤

 

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8月「祈り合う」

6月30日 7月1日の二日間、年長児が計画してきた「えるまーおとまりぼうけん」を無事終えることができました。コロナ禍という事もあり、市内幼稚園の多くがここ数年宿泊を伴った活動を控える中、昨年、一昨年は広い場所での宿泊をと幼稚園内で、今年は部屋数を多くしていただきビレッジ安曇野で宿泊活動をすることができました。猛暑のため、水分補給を心掛け、あずみ野公園の散策も時間を短縮してと熱中症対策をしながらでしたが、昆虫植物観察、キャンプファイヤー、野外礼拝等、晴れ日程を満喫した二日間でした。お留守番をしてくださった年中・少の子ども達、お家の方のご理解とご協力に感謝いたします。

“年長児が計画してきた”と記しました。この活動は、当日を過ごす事が子どもたちにとっては欠かすことのできない貴重な体験になるわけですが、そこに至るまでがとても意味あるものなのです。ぼうけんのナビゲーターは、児童書に登場する人物。今年は、「エルマーの冒険」の主人公エルマーが時折年長児に特別なお手紙を届けてくれ、物語の世界へといざない、子どもたちのテンションを盛り上げキャンプまでの日々を寄り添ってくれました。物語の世界に浸りながらも、現実の世界では、自分たちができる事を自分たちで考え計画する日々を過ごします。

その中で、『係を決め、仕事内容を考える』という過程があります。(何の係になるか、ジャンケンやにらめっこで決めたりもします)お祈り係もあり、仕事として、『出発の朝、寝る前、お帰りの会でお祈りをする』ことを決めました。
子ども達のお祈りは、当日お休みをしてしまい残念だった友達の事を祈り、また日常のお祈りでしている、「ウクライナとロシアが戦争をしています。みんなをお守りください」という内容を加えてくれました。

キャンプに行くという、いわばいつもと違いテンションが上がる時であり、鈴蘭幼稚園の子どもたちは楽しみにしている活動ができる状況下にありますが、生命の危機にさらされ安心して毎日を過ごすことのできない子どもたちが世界各地にいるという事、今もなお苦しみ、いつ爆撃されるかわからない状況にある人たちがいるという事が頭をよぎりました。また、楽しみにしていたのに活動に加わる事の出来なかったお友達にも思いを馳せ、仲間の絆、残念な思いも共有する祈りのひと時でした。

祈ることを通して、言葉にして改めて認識する事がある、心にとめなくてはならないことがある事に気付かされます。
「祈り合う」 ・・・‥‥それぞれが抱くネガティブな感情や複雑な思いをも神様に、「なぜですか」と訴えることが許され、また、誰かに祈られているんだと感じることで、「一人ではない」という抱きとめられる安心感も覚える、8月はそんな「祈り合う」時を大切に過ごせたらと思います。

※キャンプ・絵本から登場するナビゲーター等、いちょうさんになってからのお楽しみですので、たんぽぽさん、すみれさんのおうちの方は、上記の内容は内緒! 心に留めておいてくださいね。

文責 園長 古川千尋

 

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7月「あらわして」

雨上がりにキラキラと輝く緑の葉、ゆっくりと動き出すカタツムリ、雨雲の間から見えるおひさまの光など、この時期ならではの自然の美しさに目を向けていた6月。梅雨に入る頃より少しずつ蒸し暑くなり、園庭で砂や水、泥を使った遊びを始める子どもたちが増えてきました。梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏を迎えますね。

日差しが強くなると、やっぱり楽しくなるのが泥遊びや水遊び。子どもたちにとって、園庭にできた水たまりは格好の遊び場所です。裸足になって、どんどん水たまりへ入っていくいちょうさんやすみれさん。一歩足を踏み入れた時の“ぐにゃ”という感触が、子どもたちの遊び心にスイッチを入れるかのように、動きの活発さに拍車がかかります。その姿を何も言わずに、じーっと見つめているたんぽぽさん。『今、何を思っているのかな?お兄さんやお姉さんが裸足になって驚いているかな?それとも、一緒に入りたいって思っているかな?』私の中で思いを巡らせながらも、あえて声を掛けずに、たんぽぽさんから聞かれる言葉を待っていました。すると、水たまりで遊んでいたすみれさんから「あ!!」との大きな声。「先生みて!あめんぼがいる!」と目を見開いて教えてくれました。「本当だ!昨日はいなかったのにね」その言葉を聞いて眉を八の字にしながら「…雨と一緒にお空から降ってきたのかな?」とすみれさん。発見が不思議へと変わっていきます。『どうしてだろう?』不思議を一緒に考えていると、「うん、そうかもよ!」と答えてくれたお友だちが。それは、ずっと様子を見ていたたんぽぽさんでした。一連の流れを見て、たんぽぽさんなりに考えていたようです。また、一緒にいた他のたんぽぽさんも「お空からきたの」と呟いていました。すみれさんの言葉をよく聞いていたんですね。ひとつの場所で、みんなが同じように遊んでいなくても、目には見えない心を同じように動かしていたことを感じた時でした。

神さまが創ってくださった豊かな自然の中での出来事。その出来事を経験した私たち人間も、神さまが創ってくださったもののひとつ。同じ人間がみんな違う顔をしているように、感じていることや考えていることが違って当たり前。また、それを表す方法も違い、言葉で表す子がいれば、身振り手振りと体を使って表す子もいるでしょう。自分を表すその子らしい様々な姿を受け止めながら過ごしていきたいと思います

文責 髙附

 

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6月「探ってみる」

新年度が始まってから1ヵ月と半分が経ちました。新しい環境に緊張したり、戸惑ったりする姿から、次第に表情が和らぎ、笑顔が増えて、のびのびと過ごす子どもたちの姿が見られるようになってきました。

「今日はお弁当持ってきたの!」門前で嬉しそうに話すたんぽぽさん。1日の生活にも慣れてきて、覚えてきた友だちの名前を嬉しそうに呼ぶ姿があちらこちらに。
園庭ではプランターが四方八方に向けられていて、すみれさんがしゃがみこんで、虫探し。「だんご虫は葉っぱが大好きだからね」捕まえた虫を入れてあるカップの中には葉っぱがそっと置かれていて、小さな命を慈しみ、心を寄せる姿にあたたかい気持ちになります。

一番年上のお兄さん・お姉さんとして、様々な場面で活躍してくれるいちょうさん。全園児でお散歩に出かけた日。「たんぽぽさんやすみれさんを守ってあげてね」教師のその言葉通りに、お相手さんの手を引き、優しくリードしてくれました。帰ってきて、「どうだった?」感想を聞いてみると、「列に並ぼうと思ったのに、カメと鯉が見たいってなかなか来てくれなかったから大変だった」「手を繋ぐの嫌って言うんだよ~」いちょうさんなりにリードしようと頑張ったものの、うまくいかなかったことも多数。お帰りの時間にみんなで励まし合いながら、「わたしはこっちだよって優しく言ったよ」「優しく腕を掴んであげたら?」友だちの考えを聞いて、「今度はそうやってみようかな」

毎日様々な出来事が盛りだくさんの幼稚園。新しく経験することや友だち・異年齢児との関わりの中で、いろいろな感情に出会い、探りながら、一人ひとりの世界を広げていってほしいと思います。

文責 川上

 

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5月主題「心地よく」

新しいお友だちを迎えて新学期が始まり、数週間が過ぎました。一番年上になったいちょうさんたちは、少しはにかんだような笑顔で門をくぐり、力強くまっすぐに新しいげた箱へと向かいます。昨年のいちょうさんから引き継いだ当番の仕事をしている姿からは、“これは、わたしたちのお仕事”と、誇りを持って取り組んでいることが伝わってきます。すみれさんたちは、ひとつ大きくなった喜びと共に、進級や転入という環境の変化に大きく心が揺れ動きながらも、自ら一歩踏み出そうとしています。

大好きな絵本を見つけたり、ダンゴムシ探しを始めたり、制作あそびに夢中になったりと、一人ひとりが「わたしはこれがしたい」という遊びを見つけています。たんぽぽさんたちは、風に揺れるカーテンの向こうをそっと覗くようにして、新しい世界に歩き出しています。おうちの人と離れがたくて涙がいっぱい出るけれど、好きな遊びや「ここがいいな」と思える場所も、だんだん見つかってきているようです。

5月、緑がしだいに濃くなり、爽やかな季節になりますね。月主題につながる5月のねがいの中に次のようなものがあります。『木々の葉、空の色、吹く風などに心を澄ませ、自然の中に生かされている心地よさを感じる』遠足や散歩など、園外に出かけて遊ぶ機会も多くなります。園庭での虫や草花との出会いも楽しみの一つです。
また、先生やお友だちと親しみ、一緒に過ごすことが心地よくなってくるでしょう。嬉しいな、楽しいなと思えるできごとが増えていってくれるといいなと思います。

5月の風に吹かれながら、心地よく体も心も弾ませて、存分に遊んでほしいと願います。

文責 木下惠

 

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4月主題「はじめの一歩」

御入園、ご進級おめでとうございます。 お子さんたちも保護者の方も嬉しい気持ちで4月を迎えていることと思います。

新しい生活、初めての事に向かう気持ちってどんなものでしょう。「どんなことが待っているのかな」というドキドキ、ワクワク期待する気持ちと、「出来なかったらどうしよう、何があるのだろうという」知らない事やわからない事に対する不安が入り混じりますね。子ども達も同じです。気持ちがプラスに向かうよう、まずはお子さんの好奇心に寄り添い、興味が途切れず継続できるように支えるとともに、不安でも、まだ一歩踏み出すことができなくても、その一歩が出るまで待つことを大切にしたいと思います。

「この人はどんな人?」「幼稚園ではどんなことができるかな」色々試しながら子ども達は様子を探っています。「おはようございます」の挨拶から始まり、夢中になって遊び、汗をかき、笑い、時には抱き上げられて涙を拭いてもらい、「さようなら」をするまで、視線を合わせて共に時を重ねていくことでしょう。喜びや悲しみを一緒に味わう時間の中で、子ども達は、「自分は認めてもらっている」という感覚を得ます。その感覚が、その後に出会う様々なチャレンジの時の自信となり、よりどころとなっていくのです。

♪「信じることを忘れちゃいけない 必ず朝は 訪れるから 僕らの夢をなくしちゃいけない きっといつかは 叶うはずだよ」『はじめの一歩』(作詞:新沢としひこ)
昨年卒園した年長児が、3学期のお別れ会の際に在園児に堂々と歌って聞かせてくれました。

すべての時を大きな愛で見守ってくださる神様がいらっしゃいます。園生活の時を神様から与えられている大切な時間と信じ、子ども達、おうちの方と共に教師も精一杯生きていこうと思っております。一人ひとりの「はじめの一歩」が守られ、一歩一歩の積み重ねが希望につながっていきますようにと祈ります。どうぞ一年間よろしくお願いいたします。

文責 園長 古川千尋

 

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