学校法人 鈴蘭幼稚園

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前月までの園長のことば

すずらんの花2022年度
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8月「祈り合う」

6月30日 7月1日の二日間、年長児が計画してきた「えるまーおとまりぼうけん」を無事終えることができました。コロナ禍という事もあり、市内幼稚園の多くがここ数年宿泊を伴った活動を控える中、昨年、一昨年は広い場所での宿泊をと幼稚園内で、今年は部屋数を多くしていただきビレッジ安曇野で宿泊活動をすることができました。猛暑のため、水分補給を心掛け、あずみ野公園の散策も時間を短縮してと熱中症対策をしながらでしたが、昆虫植物観察、キャンプファイヤー、野外礼拝等、晴れ日程を満喫した二日間でした。お留守番をしてくださった年中・少の子ども達、お家の方のご理解とご協力に感謝いたします。

“年長児が計画してきた”と記しました。この活動は、当日を過ごす事が子どもたちにとっては欠かすことのできない貴重な体験になるわけですが、そこに至るまでがとても意味あるものなのです。ぼうけんのナビゲーターは、児童書に登場する人物。今年は、「エルマーの冒険」の主人公エルマーが時折年長児に特別なお手紙を届けてくれ、物語の世界へといざない、子どもたちのテンションを盛り上げキャンプまでの日々を寄り添ってくれました。物語の世界に浸りながらも、現実の世界では、自分たちができる事を自分たちで考え計画する日々を過ごします。

その中で、『係を決め、仕事内容を考える』という過程があります。(何の係になるか、ジャンケンやにらめっこで決めたりもします)お祈り係もあり、仕事として、『出発の朝、寝る前、お帰りの会でお祈りをする』ことを決めました。
子ども達のお祈りは、当日お休みをしてしまい残念だった友達の事を祈り、また日常のお祈りでしている、「ウクライナとロシアが戦争をしています。みんなをお守りください」という内容を加えてくれました。

キャンプに行くという、いわばいつもと違いテンションが上がる時であり、鈴蘭幼稚園の子どもたちは楽しみにしている活動ができる状況下にありますが、生命の危機にさらされ安心して毎日を過ごすことのできない子どもたちが世界各地にいるという事、今もなお苦しみ、いつ爆撃されるかわからない状況にある人たちがいるという事が頭をよぎりました。また、楽しみにしていたのに活動に加わる事の出来なかったお友達にも思いを馳せ、仲間の絆、残念な思いも共有する祈りのひと時でした。

祈ることを通して、言葉にして改めて認識する事がある、心にとめなくてはならないことがある事に気付かされます。
「祈り合う」 ・・・‥‥それぞれが抱くネガティブな感情や複雑な思いをも神様に、「なぜですか」と訴えることが許され、また、誰かに祈られているんだと感じることで、「一人ではない」という抱きとめられる安心感も覚える、8月はそんな「祈り合う」時を大切に過ごせたらと思います。

※キャンプ・絵本から登場するナビゲーター等、いちょうさんになってからのお楽しみですので、たんぽぽさん、すみれさんのおうちの方は、上記の内容は内緒! 心に留めておいてくださいね。

文責 園長 古川千尋

 

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7月「あらわして」

雨上がりにキラキラと輝く緑の葉、ゆっくりと動き出すカタツムリ、雨雲の間から見えるおひさまの光など、この時期ならではの自然の美しさに目を向けていた6月。梅雨に入る頃より少しずつ蒸し暑くなり、園庭で砂や水、泥を使った遊びを始める子どもたちが増えてきました。梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏を迎えますね。

日差しが強くなると、やっぱり楽しくなるのが泥遊びや水遊び。子どもたちにとって、園庭にできた水たまりは格好の遊び場所です。裸足になって、どんどん水たまりへ入っていくいちょうさんやすみれさん。一歩足を踏み入れた時の“ぐにゃ”という感触が、子どもたちの遊び心にスイッチを入れるかのように、動きの活発さに拍車がかかります。その姿を何も言わずに、じーっと見つめているたんぽぽさん。『今、何を思っているのかな?お兄さんやお姉さんが裸足になって驚いているかな?それとも、一緒に入りたいって思っているかな?』私の中で思いを巡らせながらも、あえて声を掛けずに、たんぽぽさんから聞かれる言葉を待っていました。すると、水たまりで遊んでいたすみれさんから「あ!!」との大きな声。「先生みて!あめんぼがいる!」と目を見開いて教えてくれました。「本当だ!昨日はいなかったのにね」その言葉を聞いて眉を八の字にしながら「…雨と一緒にお空から降ってきたのかな?」とすみれさん。発見が不思議へと変わっていきます。『どうしてだろう?』不思議を一緒に考えていると、「うん、そうかもよ!」と答えてくれたお友だちが。それは、ずっと様子を見ていたたんぽぽさんでした。一連の流れを見て、たんぽぽさんなりに考えていたようです。また、一緒にいた他のたんぽぽさんも「お空からきたの」と呟いていました。すみれさんの言葉をよく聞いていたんですね。ひとつの場所で、みんなが同じように遊んでいなくても、目には見えない心を同じように動かしていたことを感じた時でした。

神さまが創ってくださった豊かな自然の中での出来事。その出来事を経験した私たち人間も、神さまが創ってくださったもののひとつ。同じ人間がみんな違う顔をしているように、感じていることや考えていることが違って当たり前。また、それを表す方法も違い、言葉で表す子がいれば、身振り手振りと体を使って表す子もいるでしょう。自分を表すその子らしい様々な姿を受け止めながら過ごしていきたいと思います

文責 髙附

 

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6月「探ってみる」

新年度が始まってから1ヵ月と半分が経ちました。新しい環境に緊張したり、戸惑ったりする姿から、次第に表情が和らぎ、笑顔が増えて、のびのびと過ごす子どもたちの姿が見られるようになってきました。

「今日はお弁当持ってきたの!」門前で嬉しそうに話すたんぽぽさん。1日の生活にも慣れてきて、覚えてきた友だちの名前を嬉しそうに呼ぶ姿があちらこちらに。
園庭ではプランターが四方八方に向けられていて、すみれさんがしゃがみこんで、虫探し。「だんご虫は葉っぱが大好きだからね」捕まえた虫を入れてあるカップの中には葉っぱがそっと置かれていて、小さな命を慈しみ、心を寄せる姿にあたたかい気持ちになります。

一番年上のお兄さん・お姉さんとして、様々な場面で活躍してくれるいちょうさん。全園児でお散歩に出かけた日。「たんぽぽさんやすみれさんを守ってあげてね」教師のその言葉通りに、お相手さんの手を引き、優しくリードしてくれました。帰ってきて、「どうだった?」感想を聞いてみると、「列に並ぼうと思ったのに、カメと鯉が見たいってなかなか来てくれなかったから大変だった」「手を繋ぐの嫌って言うんだよ~」いちょうさんなりにリードしようと頑張ったものの、うまくいかなかったことも多数。お帰りの時間にみんなで励まし合いながら、「わたしはこっちだよって優しく言ったよ」「優しく腕を掴んであげたら?」友だちの考えを聞いて、「今度はそうやってみようかな」

毎日様々な出来事が盛りだくさんの幼稚園。新しく経験することや友だち・異年齢児との関わりの中で、いろいろな感情に出会い、探りながら、一人ひとりの世界を広げていってほしいと思います。

文責 川上

 

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5月主題「心地よく」

新しいお友だちを迎えて新学期が始まり、数週間が過ぎました。一番年上になったいちょうさんたちは、少しはにかんだような笑顔で門をくぐり、力強くまっすぐに新しいげた箱へと向かいます。昨年のいちょうさんから引き継いだ当番の仕事をしている姿からは、“これは、わたしたちのお仕事”と、誇りを持って取り組んでいることが伝わってきます。すみれさんたちは、ひとつ大きくなった喜びと共に、進級や転入という環境の変化に大きく心が揺れ動きながらも、自ら一歩踏み出そうとしています。

大好きな絵本を見つけたり、ダンゴムシ探しを始めたり、制作あそびに夢中になったりと、一人ひとりが「わたしはこれがしたい」という遊びを見つけています。たんぽぽさんたちは、風に揺れるカーテンの向こうをそっと覗くようにして、新しい世界に歩き出しています。おうちの人と離れがたくて涙がいっぱい出るけれど、好きな遊びや「ここがいいな」と思える場所も、だんだん見つかってきているようです。

5月、緑がしだいに濃くなり、爽やかな季節になりますね。月主題につながる5月のねがいの中に次のようなものがあります。『木々の葉、空の色、吹く風などに心を澄ませ、自然の中に生かされている心地よさを感じる』遠足や散歩など、園外に出かけて遊ぶ機会も多くなります。園庭での虫や草花との出会いも楽しみの一つです。
また、先生やお友だちと親しみ、一緒に過ごすことが心地よくなってくるでしょう。嬉しいな、楽しいなと思えるできごとが増えていってくれるといいなと思います。

5月の風に吹かれながら、心地よく体も心も弾ませて、存分に遊んでほしいと願います。

文責 木下惠

 

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4月主題「はじめの一歩」

御入園、ご進級おめでとうございます。 お子さんたちも保護者の方も嬉しい気持ちで4月を迎えていることと思います。

新しい生活、初めての事に向かう気持ちってどんなものでしょう。「どんなことが待っているのかな」というドキドキ、ワクワク期待する気持ちと、「出来なかったらどうしよう、何があるのだろうという」知らない事やわからない事に対する不安が入り混じりますね。子ども達も同じです。気持ちがプラスに向かうよう、まずはお子さんの好奇心に寄り添い、興味が途切れず継続できるように支えるとともに、不安でも、まだ一歩踏み出すことができなくても、その一歩が出るまで待つことを大切にしたいと思います。

「この人はどんな人?」「幼稚園ではどんなことができるかな」色々試しながら子ども達は様子を探っています。「おはようございます」の挨拶から始まり、夢中になって遊び、汗をかき、笑い、時には抱き上げられて涙を拭いてもらい、「さようなら」をするまで、視線を合わせて共に時を重ねていくことでしょう。喜びや悲しみを一緒に味わう時間の中で、子ども達は、「自分は認めてもらっている」という感覚を得ます。その感覚が、その後に出会う様々なチャレンジの時の自信となり、よりどころとなっていくのです。

♪「信じることを忘れちゃいけない 必ず朝は 訪れるから 僕らの夢をなくしちゃいけない きっといつかは 叶うはずだよ」『はじめの一歩』(作詞:新沢としひこ)
昨年卒園した年長児が、3学期のお別れ会の際に在園児に堂々と歌って聞かせてくれました。

すべての時を大きな愛で見守ってくださる神様がいらっしゃいます。園生活の時を神様から与えられている大切な時間と信じ、子ども達、おうちの方と共に教師も精一杯生きていこうと思っております。一人ひとりの「はじめの一歩」が守られ、一歩一歩の積み重ねが希望につながっていきますようにと祈ります。どうぞ一年間よろしくお願いいたします。

文責 園長 古川千尋

 

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