学校法人 鈴蘭幼稚園

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前月までの園長のことば

すずらんの花2018年度
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6月「感じる」

草花や木々の新緑が鮮やかです。先日の遠足でこどもたちと北アルプスのすばらしい眺めに臨みました。また、燕の巣作り、子育てがはじまりました。古い巣にやってきたり、新しい巣をつくるものもいます。夏が近いことを感じます。
こんなとき、次の言葉を思い起こします。
「一羽の燕が春を呼ぶのではない、と言われる。しかし、すでに春を感じた燕は、飛び立つことなくじっと待つことなどできようか」

誰かと足並みをそろえることばかりに気持ちが向くと、自分らしさを見失ってしまいます。感じたままに表現したり、感じたことをもとに動いていくことが大切な場合もあります。
さて、イエス様は言われます。「空の鳥をよく見なさい。…あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる」と。(6月の主題聖句。マタイによる福音書6章26節 新約聖書10ページ)

幼稚園では、この季節、子どもたちに自然に親しんでほしい、と願いますが、そんな願いをこえて、子どもたちはいつだって自然に心を向けているようです。先日も、つつじの花を集めたり、だんごむしやアゲハの幼虫やさなぎに興味をもち、カマキリの卵がかえったことなどに心動かしている様子を聞きました。新しい葉っぱは「ふわふわしてるから触ってみて」という子どもいました。
一方、子どもたちをとりまく状況は、決して楽観できるものばかりではありません。先ほどの聖句に続いてイエス様は「だから、思い悩むな。何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、すべては与えられる」と言われます。それは、思い悩みに押しつぶされるのではなく、神様が望まれる世界を求めることに意義があることを示します。

他者を思いやる感性は、自然から深く感じとる心とも関係があります。子どもたちは、より大きな未来を生きる存在です。その未来が、平和でありますように、神様の望む世界でありますように、と祈るとともに、おとなであるわたしたちも、その子どもたちとともに未来をつくる感性を育むことができればと願います。

 

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5月「動く」

「風薫る五月」と言われます。青葉の間を吹き抜けるさわやかな風を感じます。
風に包まれて、子どもたちは、いたるところで遊んでいます。階段の下で、おうちごっこ、園庭でどろだんごをつくっていたり、「おやま」やジャングルジムに上ったりしています。静かに、ピアノを聞かせてくれる子もいます。
たんぽぽさんはもちろんのこと、いちょうさん、すみれさんだって、この4月の環境の変化にとまどったことでしょう。でも、今は慣れつつあります。

そこで、ゴールデンウィーク。緊張した心と体をときほぐしていけたらいいですね。
さて、5月の幼稚園では、たんぽぽさんのお弁当がはじまります。遠足もあります。そして礼拝もはじまります。
礼拝では、体よりも心を動かす時だと、言えるでしょう。お祈りに心を合わせます。さんびかを歌い、イエス様のお話を聞きます。神様とお話する時間を持ちます。

でも、すんなりとその時間を持てるとはかぎりません。礼拝のある日は幼稚園に行きたくない、という子どももいます。でも大丈夫。神様がかならず導いてくれます。違和感を感じたり、変化のあるところには、人の成長の鍵が隠されているものだからです。
教会では、ペンテコステという時を迎えます。この日は、イエス様のお弟子さんたちが、聖霊を受けて、世界中にイエス様のことを伝え始めたことを覚えます。聖霊という言葉は、「風」「息」と訳すこともできます。神様からの風が、お弟子さんたちに勇気をあたえ、外に動き出す力を与えたのです。

考えてみると、わたしたちが、地面を自由に歩いたり駆けたりできるのは、揺るがない大地があるからです。そのように、揺るがない神様の愛があってこそ、体と心を自由に動かすことができます。神様からの風は、ひらめき(インスピレーション)という形でもやってきます。

子どもたちは、その風に吹かれて、外の世界だけでなく内なる世界にむかっても心動かされる時を迎えます。自分の好きな人と出会ったり、好きなことを発見したり、興味をもったり、かかわろうとするでしょう。
子どもたちを見守るわたしたちも、風に導かれて、自分自身の心と体をも動かす時です。
神様の祝福と導きの中で、この5月も過ごすことができますように祈ります。

 

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4月

梅が花開かせ、桜の花も盛りを過ぎました。日が長くなり、初夏かと思うほどの陽気があります。
寒かった冬の日々に比べると、なんとなく気持ちが前向きになります。
温かな日差しに包まれると、心がうきうきするように、温かな人の思いに触れると、わたしたちの気持ちも温かにされ、前向きになるのではないでしょうか。

今年度のキリスト教保育の年主題は「イエス様と共に生きる~愛の交わりの中で」で、主題聖句は、「愛する者たち、神がこのようにわたしたちを愛されたのですから、わたしたちも互いに愛し合うべきです。」(ヨハネの手紙一 4章11節)です。また、4月のテーマは「包まれる」です。「鈴蘭」では「たんぽぽ」さんが入園します。これまでの「たんぽぽ」さんが「すみれ」さんに、「すみれ」さんが「いちょう」さんになりました。それぞれに大なり小なり新しくなっています。こどもたちは、愛に包まれてこそ、日々を楽しくうれしく過ごすことができます。やんちゃに飛び回っていても、反対に、しずかに自分だけの世界に入り込んでいても、誰かの愛に包まれている安心感があるからこそできることです。ご両親の愛、ご家族の愛、友達や先生の愛に包まれていることが大切です。その安心感こそ、希望をもって過ごすための土台です。この幼稚園が子どもたちにとって安心できる場所であるように努めます。それだけでなく、この世界も、子どもたちにとって安心できる場所であるように、と願います。

一方、大人であるわたしたちも子どもたちをいつでも包み込めるほど愛に満ちているわけではありません。この社会においても愛とはほど遠い出来事が起こっています。
だからこそ、神様の愛に包まれる必要があります。人は愛に包まれてこそ、他者を愛することができるからです。子どもたちが愛に包まれるように、わたしたちが学ぶこともあるはずです。
今年度もよろしくお願いいたします。

 

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